ブータン・プロジェクト

 

ブータンの薬物依存を克服した若者に、

木工技術を伝えて社会復帰の後押しをしてくれませんか。

知人からのそんな1通のメールが全ての始まりでした。

 

木でものをつくる力。
それがどれほどのことを成し遂げることができるのだろう。
仕事の力で社会的課題を解決へ導く。

いわばソーシャル事業としての使命が試される時なんだな。そんな思いがふつふつと湧いてきたやり取りでした。

 

2年半に及ぶ枠組みづくりの末、2016年の春からようやく本格始動し、25期生の斎藤稜くんが現地に赴いています。その彼からの現地レポートを中心に、このプロジェクトの紹介をしていきます。

 

 

 

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ブータン・プロジェクト~ワークショップの整備

塾長 佃正壽

 

斎藤くんの活動拠点となるワークショップがあるパロは、首都ティンプーから西へ65km。国内唯一の空港でありブータンの玄関口となるパロ国際空港があります。写真で見る限り、いかにも山の中の空港といった風情です。というわけで、ワークショップのあるSamzang Retreat Centreも当然山の中です。

 もっとも、ブータンはどこに行っても山の中であることに変わりがないようです。ここ飛騨と同じようなことなのでしょうね。

 

そこに質素なワークショップが建っています。屋根も壁もすべてトタン板。出入口が一箇所あるだけで、あとは窓もありません。今年の1月に事前準備に現地に行った道具の会の人は、室内に日が入らず寒いものだからみんなで外で作業をした、と言っていました。

日本から見れば、もう少しマシな建物にできないのか、と考えてしまうのでしょうが、これもCPAなけなしの予算から捻出して建てたものなのでしょう。すべてはここからの始まりです。

 

その質素なワークショップで4ヶ月近くの活動を続けてきた斎藤くん。その成果は着々と上がってきているようです。その背景には、ワークショップに必要な道具類の整備やそれらの整理整頓に必要な収納ケースや棚を、一方できちんと揃えてきたことがあります。

日本では職場環境の維持改善で4Sとか5Sとか言われるものがありますね。整理、整頓、清掃などのことですが、どのような環境でもこれらの大切さは変わらないものです。

 

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ブータン・プロジェクト~何をつくろう?

塾長 佃正壽


ブータン側の受け皿は現地のNGOであるCPA(=Chithuen Phendhey Association)です。その意味は「皆で心を合わせて助け合う」。アルコールや薬物の依存症者に社会復帰のためのカウンセリングをおこなう彼らにふさわしい名称ですね。その活動ぶりには国王の信任もあつく、運営費には国王からの支援もあるそうです。

 

そんな彼らは、この木工支援プロジェクトを「KIBOU(希望)プロジェクト」と名づけ、「北欧モダンの洒落た家具をつくれるようにしてほしい」と言っていたのです。

 

いやハードルが高い!

 

だからといって、もちろんそれを無視するわけではありませんが、いずれそこに辿り着くにしても、まずは段階を追って一歩ずつ、です。
なにせ、木工に関しては全くの素人集団である上に、文化も言語も生活習慣も、なにもかも違う人達と向き合うプロジェクトなのですから、課題が多くあって当たり前ですね。

 

そこで、「何をつくろう?」ということになり、斎藤くんは「フレーム・スツール」なるものを考えだしたのです。その経緯はブログの「ブータン・プロジェクト~フレームスツールの制作」をご覧ください。

 

私は、「自分たちが作ったものが、他人に買ってもらえた」という状況を、早くに実現することが重要だと思っていました。訓練の達成感ということですね。そこで、土産物のようなあまり大きくないものからとりかかるのはどうかと斎藤くんと話をしていました。そういうものなら、価格もそう高くならず、将来的に観光客への需要も見込めるのではないかと考えたからです。

そんなわけで、斎藤くんからのレポートで「スーベニヤ・グループでいろいろ作り始めた」という知らせが来た時は、「おお、いよいよ始まったな」という感じでした。

 

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ブータン・プロジェクト~ブータンでの食事

塾長 佃正壽

 

現地でひたすら頑張っている斎藤くん。彼からのレポートに食事のことがありましたので今回はそんな話題です。

 

とにかく「辛い!!」のだそうです。そういえば、「牛乳を飲みながら食べるとなんとかなる」と当人が言っていました。でも、牛乳はブータンで貴重なものらしいです。そうそう手に入るわけでもないのでしょうね。当分辛さとの戦いは続くようです。

 

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ブータン・プロジェクト~現地マネージャーからのメール

 

塾長 佃正壽

 

ブータン側の実施主体であるCPAのプログラムマネージャーTshering Wangchenさんからきたメールで、斎藤くんに対してとても高い評価をしてくれています。嬉しいことです。

 

「・・・ミスター斎藤は本当によくやってくれている。彼はこのSamzang Retreat Centreにとって、なくてはならいない存在だ。大変感謝している。・・・」

 

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ブータン・プロジェクト~後方支援

 

塾長 佃正壽

 

日本からブータンまでの直線距離はおよそ4千数百km。やはり相当の距離です。

おまけにヒマラヤ山麓の内陸国。なので、現地に必要な大型機械を届けようと思ったら並大抵なことではありません。
 

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