【株式会社というカタチ ~会社概要に添えて】

森林たくみ塾の運営母体は株式会社です」と言うと、いつも驚かれます。

時には「たくみ塾って、営利企業なの?!」と変な誤解も受けます。

 

今の言葉で言えば、「社会起業家(ソーシャル・アントレプレナー)」というのでしょう。

 

木の文化の再構築を通して持続可能な社会の実現を目指す

 

22年も前にそんな思いを抱いて活動を始めた森林たくみ塾/理事長であり

株式会社たくみ塾/社長でもある佃が、その思いを綴ってくれました。

 

 

 

『株式会社というカタチ ~会社概要に添えて』

森林たくみ塾 理事長 佃正壽

 

いつの世にもマネーゲームをつかさどる輩が市場を跋扈する。円高、円安、物言う株主などなど。以前に、それら投資集団の主がこう言っていたのを思い出す。「投資するのは、それは儲けるためです。」

 

それが営利活動である以上、儲けることは当然であるし必要なことである。事業継続性の要がそこにあるのも事実だ。しかし問題は、「何を、継続させるのか」だと思う。投資集団が「投資の先に、何をしたいのか」は見えてこない。

 

例えば、社会的課題の解決は「公益性」を抜きに考えられない。それは、誰もが「私益性」に軸足を置きすぎた結果が、様々な社会問題を引き起こしてきたからだ。

 

しかし、多くの営利企業がその儲けを企業の社会的責任のためにも振り向けるようになった。それは「公益性」を考えてのこと。営利企業でもそれなりに公益活動を行うことはできる。当然といえば当然かもしれない。全ては、そこに関わる人間の意志、意識次第なのだと思う。公益法人あるいは非営利法人と名乗りながら、身内の私益追求に明け暮れる例をいくらでも聞くのだから。

 

 

ならば、営利企業として正面から公益性を追求する形があってもいいのではないか。森林たくみ塾創設の意気込みにはそんな思いがあった。当時はまだ特定非営利活動法人という枠組みは存在しなかったが、株式会社という枠組みでどこまでできるか、挑戦してみたかったこともある。教育活動も公益性を抜きには語れないのだから。

 

公益活動(社会的課題の解決)は崇高な精神と献身的な関わりなくしてはできない、という言葉をよく聞く。それは企業活動(利益追求の経済活動)とは相容れない存在である、とも。だが公益活動と企業活動とは、果たしてそのような対立構造でしかないのだろうか?

 

公益活動、あるいは非営利活動は儲けてはいけないのか?そんなことはない。儲けこそが、次の活動のための貴重な資金源であり、活動継続の基本となるものだ。儲けを生まない活動は、結局誰かに経済的な負担を一方的に強いることになる。(勿論、そこを超えた崇高で献身的な、慈善活動というものがあることは言うまでもない。)

 

いかに意義のある社会活動であっても継続しなければ意味がない。通常の活動においてその条件をクリアしていくことは、企業活動の基本と重なるものだ。「継続こそ力なり」である。課題を本気で解決したいのなら、継続できるカタチを求めるべきだ。

 

 

これが森林たくみ塾の運営母体が「株式会社たくみ塾」であることの理由である。

 

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コメント: 2
  • #1

    Deek (日曜日, 09 6月 2013 01:06)

    質問があります。たくみ塾は無給と聞いたことがあるのですが、株式会社として給料を支払わないというのは可能なことなのでしょうか? また、たくみ塾生の生活費(アパート代や交通費食費)の補助も特になく、修行を支える手助けがあまりにも少ないとwebページで見かけたこともあります。なぜ、無給でかつ、生活費の補助も全くないのでしょうか? 給料はともかく、塾生を修行に集中させるためには生活費の補助は必要なように思います。

  • #2

    森林たくみ塾 (月曜日, 17 6月 2013 12:16)

    Deekさん、ご質問ありがとうございます。


    ●たくみ塾は無給と聞いたことがあるのですが、株式会社として給料を支払わないというのは可能なことなのでしょうか?

     「森林たくみ塾」は、「株式会社たくみ塾」が運営する木工塾です。
     「河合塾」を「学校法人河合塾」が運営、
     「東進ハイスクール・東進衛星予備校」を「株式会社ナガセ」が運営するのと同じことです。

     たくみ塾生は「塾生」で、「社員」ではありませんよ。
     その点をお間違いなく。

     予備校生が予備校から給料をもらえないのと同じことですから、
     「無給」という表現がおかしいです。



    ●たくみ塾生の生活費(アパート代や交通費食費)の補助も特になく、修行を支える手助けがあまりにも少ないとwebページで見かけたこともあります。なぜ、無給でかつ、生活費の補助も全くないのでしょうか?

      一般に何かを習得しようとすれば、
      額の差こそあれ「授業料」というものが必要になると思います。

      森林たくみ塾は「授業料無料」を謳う木工塾です。
      授業料無料のメリットは大きいと思いますよ。


    ●給料はともかく、塾生を修行に集中させるためには生活費の補助は必要なように思います。

      「授業料無料」と謳っていますが、2年間の生活費は必要になります。

      今のご時世、2年間の生活費の蓄えが厳しい方も多いと思われ、
      何らかの補助が必要なのも感じています。

      公的助成金もいろいろ当たっているのですが、適応できそうな助成が見当たらないのが現状です。


      公的機関では、雇用保険が適用される「職業訓練校」や、
      最近は、雇用保険が適用されない方を対象にした「基金訓練(緊急人材支援育成事業)」
      などもありますから、経済事情に応じて選択することができます。