【たくみ塾通信】手工具を使いこなす。

連日の雨で、田んぼの雪がみるみる解けていきます。
雪も楽しいけど、やはり春の訪れは待ち遠しばかりです。

さて、
今日のお話は「手工具を使いこなす」。
続きは、編集後記で。

■たくみ塾生の追加募集につき
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ただ今、2014年10月生を若干名追加募集しています。
しかしながら追加募集のための選考日を改めては設けません。
新年度の募集要項で発表する選考日程の中で同時に
募集いたしますので、ご了承ください。
 ≫http://goo.gl/luFf0D

新年度の募集要項の発表・発送は、4月下旬を予定しています。


■森林たくみ塾・入塾説明会
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 ●東京6/8(日)●大阪6/7(土)
木工修業のキモである、学び方・身に付くものをお話します。
ご両親やパートナーさんもぜひご一緒にお聞きください。
 ≫http://goo.gl/fxE4Qq


■就職・転職セミナー「木工を仕事にするということ」
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 ●東京6/8(日)●大阪6/7(土)
定員まで
  東京会場、残り13席
  大阪会場、残り15席
となりました。

木工に興味はあっても、躊躇することのほうが多いでしょうね。
 収入は?就職は?どこで学んだらいいだろう?
そんな木工の世界を、たくみ塾OB230名の活躍事例から
見てみようというのがこのセミナーです。
多くの事例があるからこそお伝えできる内容があります。
 ≫http://goo.gl/rgXzfF


■春のステーショナリー
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この春から、新生活を始める人も多いでしょう。
そんな方にオススメなのが、オークヴィレッジの
名刺入れ・inroです。
 ≫http://www.zutto.co.jp/catalog/2771

もちろんたくみ塾で制作しました。
手にとっていただければ、品質の高さに眼を見張る
ものがあるはずです。こうしたものを手がけることができるのも、
たくみ塾の強みです。

まずは使い手として、モノづくりの世界に入ってみてはいかがですか?


■しもかぷ工房のご案内
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 ≫http://www.shimokap.com/

木工転職セミナーでもいつも紹介させていただきますが、
この度、NPO法人占冠・村づく観光協会を離れ、独立を果たしたそうです。
おめでとうございます。

地域に産業を起こし、地域資源に付加価値をつけながら地域ブランドも高め、
かつ雇用を生み出しIターンで人口増にも貢献。
会社として運営していくということは並大抵のことではないと思いますが、
今後の活躍も注目しています。

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■編集後記

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 「手工具を使って

家具をつくりたいんです。」

 

そう言って見学に訪れる人は、

制作実習を見てがっかりするだろう。

 

手工具を使っている場面を

みることなど、殆ど無いからだ。

 

殆どの作業は機械で行うし、

プログラミングで動くNCという

大型の木工機械まであるのだから。

 

  「機械でできることは、機械でやる。」

それがシゴトだと思う。

  「手加工ではできないことを、機械でやる。」

場面もある。 

  「機械でできることを、わざわざ手加工でやる。」

のは、シュミではあってもシゴトではない。

 

しかし、

  「機械ではできないこともある。」

のだから、

  「機械でできないことは、手加工でやる。」

必要もある。

 

そのためには、

  「機械でできることでも、手加工でもできる。」

ようにしておかなければならないんだ。

 

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北欧家具の巨匠といえば、

誰しもハンス・ウェグナーであることに異論はないだろう。

そのウェグナーが決して手仕事至上主義でなかったということは有名な話だ。

彼の作品を生産するフリッツ・ハンセン社ではロボットが活躍し、

PPモブラー社ではNCルーターでピーコックチェアがつくられている。

ウェグナー自身も

機械化できる部分は

どんどん機械化したらいい

と言っていたという。

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森林たくみ塾に入塾すると

ノコギリ・ノミ・カンナなどの

基本的な手工具を購入してもらう。

ただし、

購入しただけですぐ使えるほど

日本の手工具は甘くはない。

「仕込み」と「研ぎ」を習得した上で、ようやく使うことを許される。

更には、自分の手の延長として手工具を使いこなすことが求められる。

講座では、この手工具の基本を学ぶ。

 

そこからはひたすら練習あるのみ。

 

まずは、

手工具を使いこなす前の段階、

自分の手を使いこなすことのムツカシさに直面するはずだ。

 

肩からぶらりと垂れ下がった二本の腕は、

バランスのためにそこに生えているわけではない。

複雑な動きをこなすための骨格構造と、

感度の良いセンサーを備えているはずだ。

 

しかし現実には、

  一定の角度を保って刃物を研ぐこともできない。

  刃先の研ぎ具合を指先で見ることもできない。

  材料の表面の仕上がり具合を指先で確認することもできない。

ところから始まる。

 

10分、20分。

毎日、毎日。

ひたすら研ぎの練習を続けること。

 

そうすると、

  半年ぐらいでようやくコツがつかめるようになってくる。

  1年ぐらいでようやく人に見せれるぐらいになってくる。

  1年半ぐらいでようやくまともに使えるようになってくる。

 

就職活動の場で、「カンナを持って来なさい」という木工房もある。

カンナを見れば、そこにその人の木工修業の成果が現れているからだ。

 

  「手工具が使えるようになりたい。」

そう言っておきながら、ろくに練習もしていない塾生もたくさん見てきた。

 

教えてもらえばできるようになるものではない。

勉強すればできるようになるものではない。

朝目覚めたら、いきなりできるようになっているものでもない。

 

地味なんだけど、毎日コツコツ続けること。

それこそが、木工修業なんだと思う。

 

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森林たくみ塾の目指すところは、「匠」の育成。

木工技術だけではなく、広い視野と深い知識を兼ね備え、

高い人間性をも備えた人格者としての職人だ。

 

持続可能な社会の構築を目指す森林たくみ塾では、

こうした人間こそが次世代を担う人材となりうると考えている。