【コラム】恵みを活かす広葉樹の森づくり

モノづくりから森づくりまでをフィールドに活躍するたくみ塾では現在、

プロジェクト「恵みを活かす広葉樹の森づくり」が進行中です。

 

同プロジェクトの背景を、

理事長・佃が、地元フリーペーパーSARUBUBOに寄稿しました。

みなさんのお家に木のお椀はありますか?木目がきれいで口当たりも良く、手にも馴染むし毎日使っても飽きが来ない。そう、もっと木の製品を使いたいですよね。今回は、そのためにはどうしたらいいのか、のお話です。

 

家は木造でなくても木のお椀は使っている、という人もいらっしゃるはず。家は針葉樹で作られますが、お椀は広葉樹です。他にも家具などに広葉樹は多く使われます。岐阜県の森林・林業統計書によれば、飛騨全域の森林面積の内訳は、針葉樹46%に対し広葉樹54%です。森では針葉樹より多く、暮らしの中にもたくさんある広葉樹。地球温暖化防止から人工林(針葉樹)に注目が集まる一方、広葉樹のことを木にかけている人はどれだけいらっしゃるでしょう。木を使うことで森が元気に育つのは針葉樹だけでなく広葉樹でも同じこと。森全体のことを考えるなら、この広葉樹にもっと注目したいですよね。

 

そこで岐阜県と一緒に新しい広葉樹の森づくりモデルに取り組み始めました。まずは、木を育てる人加工する人使う人のつながりを強くすることからです。たとえば使う人が、「こんなものが欲しい」と加工する人に言い、加工する人は、「それにはこんな木がほしい」と育てる人に言います。育てる人はそれを元に、「じゃあこんな風に森を育てよう」という目標を立てます。木を育てる人、加工する人、使う人がプロジェクトチームを組み、木材生産から製品の企画、開発及び制作までを一体的に行おうという初めての試みです

 

私の主宰する森林たくみ塾もこのプロジェクトチームに参画し、「加工する人」の部門を一手に担っています。昨年末に県内の森から伐りだされたミズメやサクラ、ホオなどの広葉樹と、使い手としての専門家のアドバイスをもとにここまで進めてきました。つくるものは、障害者や高齢者支援のための木のおもちゃや自助具(筆やペンの保持を助けるもの)です。3月中には自動や高齢者の福祉施設で実際に使っていただく予定です。

 

このプロジェクトの詳しいことは、ぜひ「恵みを活かす広葉樹の森づくり」で検索してみてください。

 

ひだ未来の森ネット 幹事 佃正壽